収納、片づけ、掃除、時間使い…「できるようになりたい。なのにできない!」。思いが空回りする理由

 

暮らしはラクに楽しく
暮らしのアドバイザー
土井けいこです。

ていねいな暮らしのための&時短家事と
『減災収納』という暮らし方を伝えています。

講座をしていると
「片づけや掃除ができるようになりたい」
という声をよく聞きます。

でもなかなか動き出せない人がいて
動き出してもうまくいかず
挫折体験になってしまう人がいます。

一方で
淡々と動き続けてできるように
なっていく人もいます。

場合によっては
うまくできなかった人が
何かのきっかけで
いい具合にできるように
なることもあります。

何が違うのでしょうか?
自分の体験から考えてみました。

 

■「絵が描けるようになりたい!」

私には
長年「絵が(すらすらと)
描けるようになりたい」
という思いがありました。

2015年夏。
初めて
大人の絵画教室「色えんぴつサロン」へ。

描く対象をあれこれ替えて
だいぶ時間が過ぎて…。

子どもの頃からの
絵が(すらすらと)描けない思いを
延々と師匠に語る私。

そんな私に師匠は
(右利きの私に)左手で描くことを
すすめてくれました。

左手に鉛筆を持って描いてみると
手が思うように動かない。

3時間たってもうすぐ終了という頃…。

鉛筆を持つ手が
脳の指令のままに動く感覚で
一筆書きの線が。。。

鉛筆を持つ手は不自由なんだけど
解放感を感じる!
そのせいか弱々しい線ながら
何かがつかめかけた!?↓

 

■手が自由になれる日と
欲に支配される日

それから2か月後、
自分の足元を見て描いていると
画期的なことが!

まさか自分がこんな味のある
(自画自賛)絵が描けるなんて!

その日は
目で捉えた形を脳がキャッチして
左手の鉛筆がスルスルッと動いて
サロンにあった小さな椅子も描けました。

その後なかなか機会をつくれず、
2年数か月後
ようやく行けたときのこと。

スプーンを描くことをすすめられます。
よくあるカレーなどに使うスプーン。

私…「スプーンは形に変化がなくて
描きにくいです」

師匠…「よく見て。ここにもここにも
微妙なカーブがあるでしょ」

一度味わった解放感を
再び味わいたい思いに駆られていた私は
対象物の細部の微妙なカーブを
見もしないで描く対象を選んでいたんですね!

しかも2年ぶりの参加で
なんと生意気な!(苦笑)

その日は確かに頭が疲れていました。
そういうとき
頭はガチガチ、目は曇り、
心は欲に支配されます。

疲れていると
自分の脳のクセが出やすい!

「スプーン」とはこういう形…という
先入観もありました。

それがあるから
微妙な細部が目に入らないのです。
しかもなんとな~く見ていました。

2年近く間が開いていたにもかかわず(!)
師匠の元に行けば
再び解放感に浸って描けると
どこかで思っていた!

ヤダ~!
人頼みじゃないですか!!
甘い!!

そういえば、
靴の絵を描けたときは
まわりがザワつく中
気持ちは自分の世界に、目は自分の足元へ。
いつのまにか左手で描いていました。

■淡々と集中、淡々と継続

ニンゲンの手足、身体を動かす
コントロールセンターって
どこにあると思いますか?

頭の中!
筋肉と関節が健康なのに動かないのは
脳からの指令がないから!

脳からの指令とは?
意思。

本気と「強欲」は紙一重?

もしそうなら
誰でも本気なら
できるようになる
可能性があるということ。

頭の中でごちゃごちゃ考えていると
「おもい」が空回りして
自分を縛ることもあるけれど

「おもい」が自分をいいように
導いてくれることもあります。

脳はちょっと不慣れなことをすると
活性化するそうです。
不慣れだから自然と丁寧になり
目も心も集中。
すると邪念がどこかへ。

片づけや拭き掃除も
左手でやってみてはどうでしょう。

先入観なく、思いあがらず、
意気込まず
とらわれない観察と集中力。

自分に合った方法を探し
あきらめず行動し続ける。

すると素直な思いが
心の底から湧き上がる…。

二年前の夏、
姫路の講座でそういう人に出会いました。

現在、北海道の受講生さんも
淡々とものの仕分けを継続中です。

↓姫路講座の受講生さんが
私の著書のイラストを冷蔵庫に張って
すっきり快適なキッチンを実現し淡々と持続中。

欲って厚かましくて怖いなぁ。(笑)
欲のパワーで
淡々と経験を重ねる時間の意味に
気づけない。
地道って味わいある
なかなかいい道なんですけど。。。

そこを進み続けて
いままでできないできたことが
できるようになるには
強い意思が必要ですね。

 

《追伸》
絵が描ける喜びを知ったにも関わらず
その後は絵を描こうともしていません。
継続しなかったのは
本気じゃなかったから、ですね。

せっかく師匠がくれたきっかけなのに
もったいないこと…。


posted : 2019年2月9日