母と娘の関係。母の日に、自分の「ルーツ」の箱をあける

 

こんにちは。
“暮らしはラクに楽しく”

暮らしのアドバイザー 土井けいこです。

「今日を大切に」する
時短家事&減災収納を、
お伝えしています。
今日は暮らしのエッセイ
「母と娘」の話題です。

先日の母の日。
原稿の締め切りで
仕事に没頭していました。

ホームで暮らす母に電話をして
「どちら様?」
なんて言われたら
動揺して
仕事ができなくなるかもしれない。

そんなことを思って
それならできることをしようと
大切なものをしまったケースを
あけました。

 

 

「母と娘」はむずかしいもの?

母親との関係が良好なひとも
いるのかな?

私の場合はしんどいことが
いろいろあって
長いこと距離を取っていた時期も
ありました。

それが父の末期がん発覚がきっかけで
関わるように。
関わるようになってみると
いろいろ知ることがありました。

座り込んでいる母の傍で
あれこれ片づけをしていたときのこと。

高校時代の
赤点のある(!私の)通信簿を
見つけました。

成績のこととか
「勉強しなさい」とか
母から
一度もいわれたことがなかったことを
思い出して

片づけながら
「子どもの成績とか
関心なかったんでしょ」と
何気なく口にしました。

「違うよ。
勉強はしたいときにするもの」。

当然と、という顔でまさかの返事が。
すごい!
そんな気持ちでいたんだ!!

そういえば
高校受験で成績が大ピンチになって
家庭教師をお願いしたときは
ものすごくいい先生を見つけてくれた。

勉強しろといわなかったひとが
SOSはキャッチしてくれた。

高校生のころ
お菓子づくりに熱中して
無水鍋でパウンドケーキを
つくっていたら
欲しいともいわないのに
オーブンを買ってくれた。

洋服づくりに夢中になったときは
洋裁用の小さなアイロンを
買ってくれた。

 

私が求めていた
「母親らしさ」ってなに?

よく考えてみると
いつだって私がしたいことを
全面的に応援してくれた。

常識を突きつけられることもなく
私の挫折感も見守って
くれていたのでした。

たぶん私のやることを
しっかり観察していたんでしょうね。

ほんとうのことをいうと
二十歳過ぎたころ
「親らしいことを
何もしてくれなかった!」
と大爆発したことがありました。

でも…あの頃の私は
してもらったことには気がつかず
友人と比べて
友人が親からしてもらうことと
同じことを求めていました。

 

まるごと認められた

母親が娘を
目に見えないなにかで縛るって
世の中にはよくあることのようです。

私の母親は、
娘に常識的な価値観を求めなかったひと。
よくいえばスケールが大きいひと。
常識の枠からはみ出して生きてきたひと。

そういうひとゆえ
距離をとらなくてはならないほど
つらいこともあったけれど。

父の看取りがきっかけで
母のそばで片づけをしていて
すごいことに気づいて
全部ひっくるめて
丸ごと認める気持ちになりました。

 

許せる人になる

母親に対して
複雑な思いがあるとして、
いろいろなことは親が元気なうちに、
許せたらいいですね。

だってね、親は自分のルーツですよ。

それに許せないってことは
親に支配されている
ようにも思うんですよね。

渡辺和子氏の著書にも
書いてありましたね。

許せることで
「大人」になれるのかなぁ。

あ、私が大人かどうかは
わかりませんけど。(笑)

親があって自分がいまここにいます。
だから母の日にあけた
グレーのケースは
【私のルーツ】と命名します!

 

《追伸》2018年5月17日

大切なもの。
なにを残すか手放すか。
残し方など。
そういうことを書くつもりが違う話に。
それについては
あらためて書きますね。

あ、私が母のことをまるごとOK
とおもえたのは
理想の母親像を手放せた
ってことだったかな。

うん、やっぱり大人になれたのかも。

 

 

*****追記/2018年6月2日*****

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posted : 2018年5月15日