「テーブル周りが散らかる」。平面はものが置きやすいからこそ、基本の状態を意識する

↑食卓を仕事で使って片づける途中

 

こんにちは。
“暮らしはラクに楽しく”

暮らしのアドバイザー 土井けいこです。

「今日を大切に」する
時短家事&減災収納を、
お伝えしています。

目の前が散らかっていると
「早くすっきりさせたい」
とおもうのが人の気持ち。

その結果散らかった状態を
意気込んで片づけるわけで
とにかくものをしまい込んでしまう。

だけど、
ふたたび散らかる…。

前回
やみくもにものをしまい込まずに
人が主体の戻し場所を決める重要性の
話をしました。

今日はもう少し違う角度から
テーブルまわりが
散らかる原因と対策を取り上げます。

 

↓キッチンシンク前カウンターは
「植物を愉しむ場所」が基本の状態
ちょっと置いたものはやがてしかるべき場所へ

■絶対欠かせないのが
基本の状態を意識すること!

片づけるとは
あるべき場所にものを戻す
ことだと思うんです。

そして、
収納とは

「ものが戻る場所」のこと。

それで昨日は戻し場所の
決め方をいろいろな例で
お話したのですが。

…そうなんですが!

その前に
単純な問題があります。

基本のルールがない!
ということ。

基本のルールとは、
どういう状態が基本形なのかを
意識するということ

基本の状態がなければ
「元に戻す」ことはできないですよね?

食事や勉強など作業するための
スペースなのに
物の置き場所にしてしまうのは
「ここはものの置き場所ではない」
という意識がないからでは?

腰から胸の高さはものを置きやすい
だからこそ、
「ものの置き場所ではない」
「食事や作業をするスペース」
という意識が大事なのです。

 

■ものを置くのがNGではなく
基本形がないのがNG

うちの場合、
食卓はものを置かないのが基本の状態。

ふだんの食事だけでなく
仕事に使ったり
打ち合わせに使ったり
講座もします。

昔からテーブルは
いろいろに使ってきました。

床面積が今の半分の頃は
仕事で使う資料や文具は
机の下に収めた引出しワゴンが
置き場所。

仕事中はサイドデスクに使い
終わったらものを戻して
ワゴンはテーブルの下に。

その考え方はいまも続いていて
テーブルで使うものは
テーブルのそばが戻し場所です。

↓椅子のすぐ後ろにある箱は
テーブル周りで使うものの戻り場所

 

テーブルなど平面に
なにを置くのか置かないのか?

その基本のルールがなければ
何しろ置きやすいのだから
なんでも置いてしまうのが人間なのでは

だからこそ
ルールが必要なんです。

 

↓食卓とキッチンの間のカウンターの一角は
「ホームライブラリー」コーナー

■ラクに自分を
片づけに向かわせるのが
基本のルール

片づけが苦手な人の中には
「ルール」と聞くと
窮屈という人がいます。

ルールって言葉を変えると
意識ってこと。

子どもの勉強時間、
大人のストレッチ習慣など
時々サボっても
ルール(意識)があればこそ
基本に戻れます。

誰かに言われて
うるさいからする…のではなくて
自分から意識がそこに向く。

これは快適に暮らしたい
=今日を大切にしたいと願えば
欠かせないこと。

 

↓食卓の横は「植物や絵を愉しむ場所」

■テーブルをもの置き場所にするのを
やめることはできる

ある人は
テーブルをノンルールで
もの置き場にしていました。

暮らしを変えたとおもい
最初のステップとして
テーブルを使い始めたころの状態に
戻してみることに。

つまりその人は
「テーブルにものを置かない状態」
を基本にしてみようと考えた。

なんとなく便利と思って
置いていたものを
それぞれ戻し場所を決めてみたら

テーブルの上は花だけになって、
気持ちにゆとりが生まれたそうです。

決してものを見えなくしたのではなく
置いてあったものの
戻し場所を決めてみたら
お花だけになった…ということ。

これは受講生さんが
講座後寄せてくれた実話です。

食事が終われば
テーブルの上にはお花。

そういえば
雑誌の収納改善の
仕事で出会った読者さんも

基本のルールと
ラクに戻せる収納場所ができたことで
テーブルは片づき
寝る前にはお花だけに戻るようになったと
いっていました。

 

 

ルールを決めるだけでは
絵に描いた餅ですよね。
ひとり一人の意識がそこに向かうことに
意味があります

これが基本にあるとないでは
散らかりの片づけにも大きな違いが。

一時的に見えなくする片づけ方は
基本の状態=ルールがないままに
ものがない状態にしようとするから
ではないかな?

 

【本日のポイント】

・片づけるとは
あるべき場所にものを戻すこと

・収納とは、
「ものが戻る場所」をつくること

 

 

 

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posted : 2018年7月5日