リビング、テーブル…。収納が苦手な人が片づけるとすぐに散らかるのはなぜ?原因を知ることで解決策が見つかる

 

こんにちは!

“暮らしはラクに楽しく”
暮らしのアドバイザー 土井けいこです。

今日を大切にする時短家事と
『減災収納』という暮らし方を、
お伝えしています。

片づけが苦手な人が片づけようとするとき、
ものを「どこかにしまう」
と考えていませんか?
その考え、間違っているんです。

しかも気持ちのどこかに
「散らかった状態をなくしたい」
という思いがあるのでは?

今日の話題は、
散らかりと片づけを繰り返す原因と
解決策の見つけ方です。

昨年7月に投稿した記事を
最近、受講生さんとのやり取りで
感じたことを反映して
大幅に書き直しています。

 

■発想の出発点をどこに置く?

「せっかく片づけたのに
また散らかってしまった…」
すこし悲しそうにつぶやく。

なぜ片づけてもすぐに散らかるのか。

片づけが苦手な
受講生さんの困りごとを聞いていると
捨てたりしまい込んで
ものを目の前からなくすことを
片づけだと思っている
のがわかります

ものがない状態にしたいのですね。

だからしまい場所をさがして
空きがあれば突っ込む。
空きがないと
「場所がない!収納を買う!」
となるのですね。

片づけが苦手な人は
「どうして置きっぱなしにする?」
「どうしてここに置く?」
と自分への問いかけをしないまま
ものを動かしてしまいます。

これでは何度やっても
一時しのぎで
すぐに散らかることになります。

うれしいのはそのときだけで
うれしかった分だけ
空しい作業になってしまいます。

 

■テーブルとその周りに
置いていはいけないものと
置くものの理由

前にも書きましたが
受講生さんによると
バナナやお菓子をテーブルや
近くのワゴンやカウンターに置くのは
座ったまま手が届くところに
置きたいからだそうです。

それは食べすぎの元にも。
おやつの置き場所は
少々不便なところがちょうどいいのです。

うちの場合、
すぐ食べるお菓子はキッチンの棚のかごへ。
おせんべいなど開封済みは
湿気防止で冷蔵庫、
未開封は食品庫です。

食べもの以外で
離れたところにあると使わなくなるものは
テーブルのそばへ。

うちの場合、
テーブルで使うもの(血圧計とか、笑)
の置き場所は
出しやすくて戻しやすい
テーブルのすぐ横の箱の中。

箱ごとテーブルに出して
箱ごと元の場所へ戻します。
この方が出しやすく戻しやすいから。

ペンやハサミは使う場所が置き場所。
食卓のそばとテレビのそばと
新聞を読む窓際のコーヒーテーブルにも。

「動きたくないから
テーブルやその周りを置き場所にする」
のとは全然意味が違うんです。

使いやすくて
使ってその場で戻せるので
紛失防止にもなり
散らかり防止にも。

 

■「ラク」の意味を間違えている

使う場所を置き場所にする場合、
置いた状態が視覚的に快適かどうか。
それは重要なポイントです。

見えていても
その場に置く理由があって
まっすぐまとまって置かれて
整然としていれば
見えなくする必要がないからです。

ところが散らかりで困っている人は
ものを置く場所も
置く瞬間も動作(置き方)も無頓着。

雑然としないように置く
という意識がないんですね。
だから置きやすいところに
なんとなく置いてしまう。

それに「ラク」の意味を間違えています。
何もしないのが「ラク」ですか?
だから手近に置きたいと思ってしまう?

バナナの例でもわかるように
動かなくて済むようにと考えてしまうのは
動くのが苦手だからだと思います。
生活不活発病になりそう。
健康によくないです。

頭の中でアイディアを試行錯誤して
実際に置き方置き場所を
さがすのですが

それには
散らかる原因を知ることが
欠かせません。

原因を知るためには
自分の思考や行動のクセに気づくこと。
気づかないと
改善策を見つけられないからです。
だから苦手から目をそらさないで~。

といっても
原因を掘り下げるのはしんどいので
解決策を見つけるために
「自分ってこういうところあるんだな~」
ってな感じです。

 

■どうすればどこに決めると
ラクに片づけられるか自問

「どこでなにをする?」
「どこだったらラクに戻せる?」

と、自分に問いかけて、
人の動きに合わせて
ものの置き場所を考えます。

置きたいところに置き場所がなければ
置き場所をつくるのです。

つくる?DIY?
例えばフック1つでも
ものの置き場所はつくることができます

エプロンなどを
その辺に置きっぱなしにしたり
椅子に掛けている人は考えて~。

見えなくするための片づけは
負のベクトルの片づけ。
それでは楽しくない

ラクに動ける環境をつくるために
片づけ方を考えることは
創造的なこと。

実際ラクに戻せる場所が見つけられると
脳には片づけのイヤなイメージは
浮かびません。

よくいわれることですが
ものの置き場所
戻し場所が決まっていることは
片づけの基本
基本が抜けているなら決めましょ。

それでも戻せなければ
方法が間違っているかもしれません。
置き場所と置き方を改善します。
本当はここからが大事

自分に合った最適な置き場所は
一度ではわからないもの
なんです。

自分の無頓着さを自覚するはとても大事。
その上で、
ラクに自分を動かす方法を考え続けましよ

ものがない状態をつくることが
片づけだと思っていると
しまい込むことばかり考えてしまい
結局ものを動かしているだけに
なりがちです。

収納グッズで解決できると考えるのも
再び散らかりの原因に。
収納に収まるのは一時的だからです。

適した収納グッズ選びは
簡単ではありません。
相当慎重に考える必要があります。

収納グッズ選びの失敗も
散らかりの原因になりますから。

 

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▼本日の記事の元になったのは
インテリア誌の元編集長の
インタビューを受けた記事が
元になっています。

しまう場所=使う場所になっていますか?
↓インタビュ記事総集編
片づけられない理由を見直してみる

↓インタビュー記事に
我が家の洗面脱衣室や食器棚の収納が事例で掲載

 

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▼人の動きに合わせる


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posted : 2019年1月23日