「センスがよくなりたい!」。今のじぶんが10年後のじぶんをつくる

暮れに買った固い蕾の菜の花。
活けるように茎を水に浸けて年越し。

食用菜の花を水に浸けておくと
(味が落ちますが…)花が咲きます。

咲き掛けのだけ活かそうと
咲いた部分を5センチほど切って
器に挿します。

こんにちは!
暮らしのアドバイザー
土井けいこです。

「今日を大切にする」時短家事と
暮らしがラクになる「減災収納」
をお伝えしています。

数稽古した人の「いま」と
していない人の「いま」は
違いがあり過ぎます。

それなのに比べてしまう。

人と比べるとその瞬間に
センスの小さな芽が
引っ込んでしまいそう。

成長するには
自分のペースってすごく大事。

今日は、
成り行きから生まれた
アレンジを例に
力をつけていくのに必要なことが
話題です。

 

■制約の中でものを選ぶのは
素敵なものを買うより楽しい

菜の花を活けた朝顔状の
ガラスの鉢は
リサイクルショップで
見つけました。

10年くらい前の買い物。
たぶんワンコイン以下でした。
用途を考えずに買いましたが
最近意外な場面で活躍。

リサイクルショップのものは
ブランドもわからないものが
ほとんど。

玉石混淆、カオス!
じぶんの感覚(好き)が
鍛えられます。

わからないものに惹かれるうちに
「好き」の基準がわかっていく過程や

本来の目的とは違うことに
活かすことを思いつく瞬間は
わくわく!

逆にセレクトショップはどれも素敵。
だからつまらない、
と思ってしまいます。

近くの森で拾った蔓は
樹木の手入れで外されたのを
目的もなく持ち帰ったもの。

なんとなく
家に集まってきたものを
いつも暮らしながら
存在を気にかけたりしていると
何かのタイミングで
思わぬ組み合わせが生まれて

その瞬間、
「お!」と思ったり
「へえ〜」と思ったり…。

長年そういう体験を
たくさん重ねてきました。

 

■用途を限定せず「あそぶ」

来客時に
サラダを盛ったりするのに
現役の六角形の器は
デパートのワゴンセールの半端品。
25年くらい前に買ったような気がします。

元々蔓の持ち手がついていたので
器に蔓が挿せる穴が開いています。

なので
ガラスの器を「おとし」のように使って
六角形の器に入れて
蔓でアレンジ。

料理の器を花を生けて使うのは
今は珍しくありませんね。

手持ちの器やカップなどに
食用菜の花を楽しむのは
アレンジの練習になりそうです。

 

■もらいもの&拾いもので
さらに楽しいアレンジ

菜の花のアレンジをきっかけに
クリスマス飾りでも活躍した
おさがりの松ぼっくりを
白い鉢にザクっと盛って
周りに蔓を絡めます。

ダイニングの壁に
意図しないバランスが
生まれています。

どんどん楽しくなって
器を持って
あちこち似合う場所探し。

『悦』(額が曲がっている、汗)
お正月の松と梅にも
菜の花は合いますよね?

小さな椅子が並んでいるのは
靴棚の上。

水引をチョンと置くと
菜の花がお正月らしいのでした。

結局、花が咲きすぎないようにと
暖房のない玄関に置くことに。

(咲き終わったのを摘みながら)
松の内が過ぎても咲き続けて
玄関が菜の花色で軽やかです。

 

■センスを育てるのは
客観的視点と数稽古

手を動かしながら
ものに触れながら
いろいろやってみるうちに
アイディアの引き出しが
ポンと開いたりするかも?

引き出しは誰にでもある。
固いと開かないけど。(笑)

一つうまくいって
(いかなくても)
そこでおしまいにしないで
あれは?
これは?
あっちは?
という具合にいろいろ試してみます。

置いたものや壁に掛けたものを
離れた場所から観察するように見ると
バランスのよしあしに気づきやすいので
退いて何度も眺めます。

切羽詰まった感覚ではなく
いわば「あそび」が
一つ一つ体験になって
次のタイミングにつながっていきます。

そういうことがあって
小さな体験をしたことも忘れた頃に
ひらめきを得たりするものなのですね。

今のじぶんは
10年前のじぶんの結果と
映画「人生フルーツ」から
学びました。

例えばきょう食べたものは
きょうの力だけでなく
10年後のじぶんをつくる。

わたしにも始めがあり
きょうの試行錯誤があります。

いまのじぶんが
じぶんの未来をつくっていく。

もって生まれた能力や環境で
スタートは違いますが
センスは誰でも育てていくもの。

じぶん自身も暮らしのセンスも
畑の土と
似ているのかもしれません。

土を育てるにも10年かかると
いいますね。

比べるのもひとの気持ち。
隣の芝生がよく見えるときは
足下の土を踏みしめて
立っている場所を確かめつつ
10年後をイメージしようと思うのです。

 

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posted : 2020年1月7日