片方だけのイヤリング その1

きょうは、
失くしたイヤリングの
片方が再現され
本来のイヤリングとして
復活するいきさつの前編です。

 

時短家事 暮らしはラクに楽しく 土井けいこ do!だより
カメラのピントがイヤリングじゃなくて布に(苦笑)

 

暮らしのアドバイザー土井けいこです。
今日はものへの想いと
その想いを汲んでくれる
人のつながりの話です。

暮らしには「必要なものと」
「それ以外」のものがあります。

片方だけのイヤリングは
私にとっては半端なものではなくて
「必要なもの」。

イヤリングが好きな私にとって
気に入って買ってよく身につけたものは
片方だけになっても
意味があるものです。

淡水パールがポイントのを
買ったのはいつだったかな?
たぶん21年前、1994年の晩秋か初冬?
阪神・淡路大震災の前、
神戸に住んでいたころかな?

水晶のは7年ほど前?
買ったその日に
片方落として割ってしまった…
悲しい記憶が鮮明に蘇ります。

左上の輪の銀のイヤリングは、
10年位前、
失くしたことに気がついたときの
ショックをいまも覚えています。

とてもとてもとても好きで、
失くしてからずっと
どこかで出会わないかと、
ショップの店頭で探す気持ちでした。

でもなかなか出逢わず。。。

 

 

先月半ば、
ふと、あの人(作家さん)に
訊いてみようと思い立ち連絡。

半年ほど前
彫金(ジュエリー)作家さんと
片方だけのイヤリングの話をしたことを
思い出したんです。

話はトントンと進み、
その日のうちに
片方のイヤリングを
サンプルとして送ることに。

私が取り置いた想いも届いたようで、
ていねいに見ていただいて、
何度もやり取りを重ねました。

もしかしたら失くした片方を
再現してもらえるかもしれない。。。

 

そう思ってワクワクしていた
…その数時間後、熊本で大きな地震が。。。

連絡のやりとりが止まって、

わたしはそれどころではなくなり、
落ち着かない日を過ごしていました。

4月が終わろうとするころ
連絡すると
なんと!すでに制作完了!!

 

先月は、
収納家具や
スタジオのプチリフォームなど、
専門家の力を借りる機会が
何度かありました。

そのとき感じたのが、
依頼する側の気持ちを
汲んでくれるかどうかです。

汲み取ってくれる方とは、
できあがった喜びを共有できます。

うれしさを共有して、
私の喜びも
何倍も何倍も膨らむんです。

 

思えば、
同じ形のイヤリングを見つけて
買ったとしても
そこには思い出はないのでした。

なくした片方を
再現してもらえて
片方を残しておいてよかった…
としみじみ思います。

片方であっても
私には意味があるものでしたから
取り置きました。

そのきもちを感じ取ってくれる
人と出会えたことが
ほんとうにうれしい。
自分の想いでとり置くものは
時々思いを確かめて
目にして手に取ることで
縁をつなぐことになるのかもしれません。

明日に続く…

 

リニューアル以前の『do!だより』はこちらからお読みいただけます。


posted : 2016年5月5日