26年目のコーヒーポット。生活道具を長く使い続ける理由

 

暮らしのアドバイザー
土井けいこです。

暮らしがラクに楽しくなる
工夫をお伝えしています。

日曜日の今日は
「暮らしを愉しむ」です。

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↑古びたボロボロのポットを、
使って26年目で化粧直し。

 

今日はいつの間にか
私の暮らしに欠かせなくなった
道具の話です。

長い間、
毎日毎日コーヒーを淹れて
汚れてしまった
プラスティックのコーヒーポット。

どうすれば
コーヒーのシミを何とかできるか?

漂白剤ではどうにもならず。
それに、まっさらに
戻したいわけでもありません。

ふっと浮かんだのが
ペンキ塗り!

ほら、昨日の記事に書いたでしょ(笑)。
ペンキ缶を見ていると
「その気」になるって。
昨日の記事ほんとうでしたよ。

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使い続けてきた味わいを残したい

コーヒーポットの
化粧直しに使ったのは、油性のペンキ。

小さなペンキ缶を刷毛と一緒に
キッチンに置いてありました。

キッチンに刷毛がある理由は
昨日の記事に書きました。

使ったペンキはこれ。↓

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塗る前に、ちょっと考えました。

使い古した味を出したい。
刷毛ではいかにも塗った
という感じになりそう?

そこで布にペンキをつけて
ペタペタポンポン、叩くようにペイント。

コーヒーのシミのところだけ
何度かポンポン重ね塗り。
あとはまだらに適当にポンポン。

換気扇の下で乾燥させたところ
油性ペンキの
イヤな臭いが消えました。

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使い続けてきた理由があります

ポットの構造は、とってもシンプル。
コーヒーが入る容器は
発砲スチロールの中に入っています。
保温材が発砲スチロールで、電気要らず。

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真ん中が発砲スチロール。↓
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ボロボロになっても
使い続け理由は、保温性。

保温がいい感じなんです。
原始的な保温法なので
コーヒーが煮詰まらず。

それに
プラスティックのポットは
ステンレスと違って
コーヒーの味がほとんど変わらない。

20分くらいは温度はキープ。

じつは
フリップスコーヒーメーカーに
ついていたポットです。↓

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15年ほど前から
コーヒーは手で淹れていますから
コーヒーメーカーの本体は
使っていません。

本体は泊り客に
セルフで使ってもらうために
取り置いています。

 

 

写真ギリギリ下を見ると、香港製!↓
時代を感じます。

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プラスティックも
使い込むと人(私)の肌のように
シワが刻まれる!?↓

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たぶん、ペイントは
すぐはがれるでしょうね。
それでも塗り直して
使い続けたいです。

仮に同じものが売っていても
それは使わないかな?

このポットは
22年前の大震災も
震災の大火も超えてきたんです。

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長く使い続けてきたのは
保温性がいいからだと思ってきました。

ただの道具なんだけれど
なんだか自分と重なります。

化粧直しをしたことがきっかけで
ポットを使ってきた日々を
振り返ることができました。

ものを使い続けると
いつの間にか
ものに自分の人生の時間が刻まれます。

ものって不思議な存在ですね。

 

25年くらい前、神戸に住んでいた頃の写真。
コーヒーメーカーが写っています。↓

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posted : 2017年2月5日