暮らしを伝えることを仕事にした当時から、暮らしの工夫の楽しさを見えるように展示ができないかと考えていました。
2008年春、30帖もある空間=古民家を予約して、11月の開催に向けてイメージを膨らませ始めました。11月開催前夜の搬入では広い空間に暮らしの工夫のディスプレイを2時間で完了。
振り返ると高校時代、お菓子作りや洋服作りなど勉強とは関係のないことばかりに没頭。周囲が受験勉強真っ最中の高3の12月。進学先を早々に推薦入学で決めて知り合いの洋装店でコートづくりを教わっていました。昔からものづくりと布が好き。洋服も生活雑貨も好き。そんな私がシャツやセーターでリメイクした生活小物や愛用のキッチン道具を展示。
「暮らしの工夫には、新しいものを買うのとは違う喜びがあります」。不定期で暮らしの工夫を形にして伝えています。
2008年 第1回「暮らしの工夫展/布を活かす」
2011年 第2回「暮らしの工夫展/捨てられないものどうしよう?」
2013年 第3回「暮らしの工夫展/台所しごとをラクに楽しくする道具」
2014年 第4回「暮らしの工夫展/残すもの・手放すもの」
2015年 第5回「暮らしの工夫展/捨てられないものどうしよう?」
もうひとつの暮らしの工夫
家事としての「繕い」
2017年秋、講座「日々の繕いと再生」の講師依頼を受けダーニングを伝える。それをきっかけにダーニングのワークショップを始めました。
学生時代、服作りの基礎と布について学んだことが40年の時を経てどなたかのお役に立てることは幸せなこと。ダーニングのワークショップは手芸ではなく家事としての繕い。はじめての方も楽しめます。