高熱、ケガ…救急用品を自分以外の人にわかるように備える理由

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高熱やケガに備えて
どんなものをどこにどのように
備えているでしょうか?

自分が高熱を出したりケガをしたとき
必要なものが
家族も含めて
ひと(他者)にケアしてもらえる
わかりやすい状態に
なっているでしょうか?

「私」の時間を大切に。
“暮らしはラクに楽しく”

暮らしのアドバイザー
土井けいこです。

ていねいな暮らしのための
時短家事をお伝えしています。

前回は
防虫剤や洗濯に使うものを選ぶ話でした。
きょうは
「減災収納」です。

ひと月ほど前から
手を痛めていて、最近悪化。
テーピングが日課となっています。

今日の話題は
テーピングをきっかけに気づいた
イザ!というときに役に立つ
ものの管理=収納の話です。

 

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■体験して感じたことは
次に必ず活かす

16年前のことですが
高熱で3日目に入院。
結果的に8日間で退院。

高熱の体験で
自分が家族や誰かの
ケアをすることはできても
ケアしてもらうのは難しい…。

それは経験値の差だと
思ったものでした。

高熱が続くと
起き上がることさえ難しく、
水を飲むのも大変でした。
ストローがあればいいことだった
かもしれませんが。

それで退院後、
水のみを用意しました。

病気やケガへの備え。
回復すると
大変だったことを忘れがちです。

回復直後、
記憶が新しいうちに対策を取ります。

あれから
使うことがないのは幸いとの思いで
グッズも入れ替え追加して16年。

最近はシリコン製の水枕を追加。
シリコンは折りたためるので
しまいやすいです。

さて…、ひと月近く右手が不調。

そのケアで
毎日テーピング。

テーピング用のテープを
しまい場所から出し入れしていて
いろいろ気がつきました。

救急グッズ収納の見直しが必要。

自分がケアしてもらう
その視点で維持管理ができていなかった
と、反省。

ポイントは
自分以外のひと(他者)に
もっとわかりやすく。

そうできれば
安心感とともに
しまい忘れ防止にも効果があります。

 

■脳にピン!とくるグループ分けで
わかりやすく

私の頭の中では《高熱》も《ケガ》も
【救急】のくくり。

そもそも【救急】の一つの収納に
《高熱》と《ケガ》が
混ざって入ってるのが問題。

使う(状況)シーンごとに
分けた方がわかりやすい。

実はそれに気がついたのは
収納のラベルの汚れに気づいて
貼り替えたのがきっかけ。

それまでは、一枚のシールに
《高熱》と《ケガ》と
書いてありました。

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でも気がつかないものなのです。
気がついたので
これをきっかけに中身の点検。

まずは《高熱用》グッズ↓

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↓《ケガ用》グッズ

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《ケガ用》《高熱用》を分けて
しまい直します。

アフター↓

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《ケガ》も《熱》も
ギュッと入り混じった
ビフォアー↓

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二段に収納するのに
そうめんのふたで応急処置。

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使った収納ボックスは

以前
リビングの布しごとコーナーで

空になった引き出し。

テーピングテープが
取り出しやすくなりました。

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■救急用品を分散収納する理由

ところで
【高熱用グッズ】の引き出しの中に
体温計を入れますか?
私は入れません。

体温計はキッチンの薬箱がしまい場所。

常備薬の中に体温計があれば
よく目にするので
置き場所を忘れることもありません。

高熱用のグッズは
大きなものが多いので
そういう中に小さな体温計を入れると
紛れ込みやすい。

大きさだけでなく
使う場面が違います。
それから、
薬箱をキッチンに置くのは
薬は水といっしょに飲むから。

オロナインなどの塗り薬は
キッチンではなく
洗面台に置いています。

サビオは、キッチンにも
洗面所にも置いてあります。

お風呂上りに取り替えに
使うから。

手のひらサイズの大きな絆創膏は
食品庫の【ケガ】の引き出しです。

救急用品の置き場所は、
どんなタイミングで使うのか
使うシーンを思い浮かべて
《常備薬》《塗り薬》
《ケガ》《高熱》など
状況に応じて分散収納。

使用頻度や使うシーンで
置き場所を分けると
管理がしやすい。

大きな地震で
自宅が被災した場合も
分散してあると
どれかが
役に立つかもしれません。

一カ所だと
その場所に入れないと
全部がダメになりますから。

 

■わかりやすくするのは
家族のために?
いいえ自分のため!

大災害で
仮に自宅建物が被害を免れたとしても
自分がケガをするかもしれません。

ふだんでももちろん
高熱もケガもあり得ます。

その時同居の家族が
留守かもしれません。

備えをイザ!というとき
役に立てるには
しまい込みは絶対NG!

しまい込みになるのは
用意して
そこで完了してしまうから。

管理し続けなければ
役には立ちません。

点検も収納の見直しも
管理の一環です。

もののしまい場所を
わかりやすくするには
自分だけわかっているつもりはNG!
ひとに説明できませんから。

一人暮らしの人はもちろん
家族が同居の人も
他者にわかるように
救急用品を管理する事は
自分を守ることにつながります。


posted : 2017年6月8日