暮らしのアドバイザー土井けいこです。
時短家事で「私」の時間を大切に。
暮らしがラクに楽しくなる
家事の工夫をお伝えしています。
きょうは、
カトラリーなどを収納する
キッチンの引き出しを例に
「わかりやすさ」の話です。
収納グッズでしっかり仕切ると
仕切りごとに【くくり】として使えます。
どこにどんなものをしまうかは
小さな決まり事。
【くくり】は暮らしの小さなルールです。
ルールはみんなにわかりやすいことが
大事です。
■仕切りで区切って
見やすくするのも
「わかりやすさ」
なにしろうちのキッチンに
小物がしまえそうな引き出しは
コンロの両サイドに一つずつ。
小物をしまえる
貴重な既存の引き出しですから
何をしまうか住みはじめによく考えました。
たまたまセールで買ったかご4つが
引き出しの幅に収まりました。
引き出しを使いこなせないときは
まずはどんなものをしまいたいのか
暮らしながら考え続けること。
それと同時に
引き出しの中の仕切り方
仕切るグッズを考えます。
わかりやすく収納するために
グッズを利用してスペースを仕切るのです。
さて、
うちのカゴ、プラスチック収納に比べて
カゴは埃がたまりやすいので
たまに洗ってスッキリさせます。
カゴだと
プラスチック収納に比べて
出し入れの時、
音がしにくいのがいい。
■見て「わかる」
触って「わかる」
【材質】で分ける収納法
うちのキッチンは
講座や取材など仕事や来客時など
家族以外の人も使うのが前提。
だれが使っても戻しやすいように、
4つの仕切り(カゴ)を利用して
ものを手にした人が
わかる共通の【くくり】を考えました。
そしてラベルを張ったのですが…。
それから何年も経って、
「あれ?
この【くくり】じゃわからないよね?」
と最近気がつきました。
今までの【くくり】表記は右から↓
【サーブ】
【カトラリー】
【お箸など】
【いろいろ】
そんなつもりじゃなかったのに
アイテム別の【くくり】に。
ジャムをすくったり
バターを塗ったりする
【目的限定?のいろいろ】って、
私にしかわからないですよね?↓
そこで材質で分けることに。
材質別のメリットは
パッと見てわかるだけでなく
触ってもわかること。
手で触れて確かめられると
目が不自由でもわかりやすい。
【いろいろ】は、くくりの表記を
【シリコーン】に替えました。
【いろいろ】のくくりに入っていた
小さな木べらと竹のマドラーは
【木】のくくりへ移動。
ほかのものはほとんど移動ナシ。
感覚的にわかりやすい
【くくり】に意識を変えた結果
表記が替わった。
新しいラベルの表記は左から
【シリコン】
【木】
【ステンレス】
小さな木べらも木のマドラーも
材質で分ければどこにしまうか
すぐ決まりました。
【木】です。
一つだけ持ち手が木でできた
ステンレスのバターナイフは
【ステンレス】と【木】を
戻した人の感覚で
行ったり来たりしています(笑)。
■全部材質で分けると
わかりにくい場合の対策
引き出しの一番右は
大皿に料理の
とりわけ用のサーバーの
しまい場所。
でも…ごはんのおしゃもじの
しまい場所でもあり。
サーバーの材質は
ステンレスも木もあり。
そこで4つ目は【大きいの】という
くくりにしました。
調理台のすぐ下にある
引き出しの中の
長方形の4つのかごは、
【大きいの】
【ステンレス】(カトラリー)
【木】(竹も)
【シリコン】
(黄色はプラケース入りの温度計)
となりました。
材質だけにこだわると
大きさがあれこれ混じってしまい
取り出しにくさに。
大きさだって
目で見て、触ってわかります。
表示も
視覚的にインパクトのある
黒色マステに白抜き文字に。
これも視覚的わかりやすさ効果あり。
■「わかりやすさ」は
人によって違う
色や形アイテムなどで分けると
わかりやすいと思いますか?
色や形で分けると
ものが増えても気がつきにくい?
じつはわかりやすさは
人によって違います。
わかりやすいと思って
収納したのに家族が
違うところに戻した、
としたら…
もしかしたら
分け方が「あなた」だけの基準
かもしれません。
自分だけわかるより
自分以外の人にもわかる
ザックリとしたルールを。
視覚的にわかる収納法と
感覚的にわかる【くくり】で
ものがしまわれていると
家族も自分もわかりやすく
戻すのがラク。
ラベルは補助的なもの。
表示がなくてもわかるのが
一番いいです。
目指すは
外国人にも子どもにもわかる収納かな?
住んで19年。
落ち着くまでは何度も収納し直しました。
そうして、
わかりにくさに気がついて
直して…。
この先も年齢を重ねて
状況(暮らし)が変われば
再び「わかりやすさ」も見直すことに
なるでしょう。
きょうは、
キッチンの引き出しを例に
「わかりやすさ」についてでした。
posted : 2017年2月15日