なかなかできない暮らしの繕いもの。ふとタイミングが!そのきっかけは?

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”暮らしはラクに楽しく”
暮らしのアドバイザー
土井けいこです。

ていねいな暮らしのための
時短家事をお伝えしています。

暮していると
急がないけどできればしたい、
でもなかなかできないことがあります。

きょうは、
そのうちにしようと思っていたことが
ふとしたきっかけでできた話です。

繕って壊れそうなものが復活して
ほこりを洗い流し こざっぱり。

繕う途中の自分との攻防が
なかなかおもしろいです。(笑)

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■33年目のかごを繕うきっかけ

お茶碗を入れるのに使っている
竹のかごは、
振り返ってみると33年目。

2~3年前から
縁?枠をかがっている竹ひもが
何か所も切れていて
気になっていました。

朝、かごに手を置き
棚から 引き出そうとしたとき
かごが壊れそう…。

「焼き豚用のタコ糸で
繕ってみようかな?」
そう、思いまいました。

タコ糸はお茶碗かごの
すぐ近くがしまい場所。

かがる道具はなにを使おう?
リビングの一角にしまってある
針箱のしまい場所までいって
中を ゴソゴソ…。

これとこれ…どっちかな?
と思いつつ、
お茶碗を入れたままのかごの繕いを
お試し。

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へ~、かぎ針で直せそうですよ。
ポイントは竹のすきの間を滑る金属製と
タコ糸が引っ掛かるかぎ針先の大きさ。

かぎ針編みはへたっぴなのでしません。

それでも一応道具は持っていました。
持っていてよかった。

どんな繕いにも道具は大事。
材料と道具がないと
繕いのタイミングは
なかなかやってきません。

持っていても、
探すようでは タイミングを逃します。

使わなくても材料も道具も管理が大事。
いつ使うことになるかわかりませんから。

繕うきっかけは、
最近剪定したアイビーを束ねるのに
頻繁にタコ糸を使っていたのが
大きかったように思います。

やっぱり触れるのが大事ですね。

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■コツはどうやってつかむ?

竹かごを繕うのは初めてのこと。
やり方は思考錯誤です。

最初の5センチくらいはすんなりできず、
放り出しそうになりました。(笑)

タコ糸が途中でこんがらかって
勝手に結び球ができてしまって
う……イヤかも?

「待て待て…、ほどけば済むこと」
と自分に言いきかせます。

そうこうするうち
コツがつかめて…
スムーズに運びだすと、これが楽しい♪

新しいことにトライするときは
うまくいかないことを
盛り込み済みにしておくこと。

どうしてもイヤなら
やめればいいのですから。

難しい初めのところを 超えたとき
手ごたえを感じます。

とってもお得な気分で楽しくなります。
過程が楽しい。

たいていはうまくいかない先に
面白いことがあるのです。

うまくいかない…
そこから工夫が始る。

なんでもそういうものと思います。
イヤならやめたらいいんだよ、
とはじめに自分に声かけするのは
半分だましかな?(笑)

一周タコ糸でからげたところで
緩いタコ糸を引き締めたい。

道具は目打ちがいい。
キュッと締めて糸のゆるみを送って
ひとまわり。
あ、逆方向にもう一周かがると
いいのにね~。

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繕えたところで
洗う気になって
たわしでゴシゴシして干します。
さっぱりとして気持ちがいいこと。

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■気持ちがいいことは
ほかにも波及する

ゴシゴシたわしで洗ったかごが
ベランダで干しあるのが
リビングから見えます。

「そうだ!
あれもこざっぱりさせよう!」
あれとはリース。

壁に掛けたまま
埃まみれの山帰来を洗おうと思いました。
お風呂場までもっていって
シャワーをかけて水切り。

もともと植物を乾燥させたものですから
水洗いしても大丈夫。

ポイントは水洗い後の乾燥。

ベランダで二日ほど干して
防虫剤を入れて
紙袋の上からポリ袋をかぶせて
秋まで保管します。
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埃が取れて
ほんとうに スッキリこざっぱり。

シャワーをかけるだけですから
コツもなにもありません。

かごが壊れそう…と思って 繕って、
それがきっかけで
あれこれ
そのうちに… と思っていたことが
できました。

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■気になっていることの
リストのメモの置き場所

暮らしていると
急ぐわけではないけれど
そのうちにできたら…と思うことは
あれこれあるものです。

器の繕いは 食器棚の一番下に
いくつも 待機しています。

押入れの一角には
パッチワークしただけの布が
何かになるのを待っています。

リビングの家具のペンキ塗りも
気になります。

そういうもの(ペンキも)たちは
収納場所を点検するたびに
目に入ります。

時々手を触れていると
目と感触で情報が記憶されて
何か小さなきっかけで
タイミングが訪れます。

たぶん、目にして触れているうちに
こころの隅に 小さなフックが
できているんだと思います。

そこに何かが引っ掛かったとき
実行に移す気がします。

ちなみに
ペンキ塗りはキッチンの
調味料ワゴンだけ
2か月前に終わっています!

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気になっている場所、ことは、
材料や道具も
時々目で見て手を触れて
ちょっとでもかかわって
心にメモをします。

紙にメモしても
紙のメモは書いた時点で
忘れてしまうから。

心にメモをして
時々見て触れていると
何年かかるかわからないけれど
タイミングは訪れます。

頭の中で気にしているだけでは
「そのとき」は訪れない気がします。

 

 

 


posted : 2017年5月2日