キッチンの地震対策。「倒れた食器棚に挟まれる!」「出口を冷蔵庫が塞ぐ!」。そうなる前に転倒防止対策を!

“暮らしはラクに楽しく♪”
暮らしのアドバイザー
土井けいこです。

阪神・淡路大震災では
揺れの急襲で
立っていた家族が飛ばされ
わたしは部屋から這い出し
脱出…。

あれからずっと
暮らしが快適になる工夫と
地震対策の折り合いをつける
『「減災収納」という暮らし方』を
お伝えしています。

大阪北部地震で
家具に挟まれて
奇跡的に脱出できた体験談を
直接聞く機会がありました。
自分の身に起こり得ることなんですね。

9月6日の北海道での地震。

それでも
揺れが小さかった地域に住み
家具の地震対策をしていなかった人からは
「どうせやっても…」という声も。

なにがキケンで
どこをどうすれば
少しでも安心感が持てるのか。

今日は、
行動のきっかけになることを願って
食器棚と冷蔵庫に絞って
対策方法を伝えます。

 

■実例を自分に置き替えて
食器棚の対策のポイントを実行

大阪北部地震から
ひと月あまりあと。
震源地の近くで
「快適に暮らしながら
地震の備える」をテーマにした
講座がありました。

そこで出会った受講生さんの
体験談を紹介します。

大阪北部地震は
朝8時少し前でした。

並列型のキッチンで
「食器棚を背に立っていて
調理台と
倒れてきた食器棚に挟まれたまま
動けなかった…」

しばらくして
ギリギリ手を伸ばして
ステンレスのボウルを手にできて
テコのように使って
なんとか自力で脱出…。

聞いているとケガなく
脱出できたのは奇跡的でした。

もしも脱出できないとしたら?
家族が帰宅するまでそのまま?

もし家族が何かの都合で
留守だったら?
ひとり暮らしだったら…?

「まさか自分が…」
食器棚に挟まれた方も
そう思っていたいたのでは
ないでしょうか。

そんな体験をされた方が
冷蔵庫の対策をしていなかったそうで
講座のあとすぐに対策を
とられていました。

何が(どこが)危険なのか
想像力を働かせる
難しさを感じました。

 

■食器棚転倒防止策のポイント

危険の想像力に役立つことを願って
食器棚ほか家具などの
地震対策の基本を確認します。

家具の転倒防止
・家具を壁に固定する
・腰から下に重いものを収納するなど重心を下にする

収納物の飛び出し防止
・家具の扉が開かないようにする
・ガラス扉の場合は飛散防止フィルムを貼る
・総量を減らす(使わない食器を移動)

家具の前のめり、滑り出し防止
・家具の底手前にくさび状のシートを挟む

↑平成11年神戸市観光・ホテル旅館組合発行
「あのとき役に立った私の知恵
〜神戸からのメッセージ」から

食器棚に限らず高さのある家具は
突っ張り棒などで
固定する方法が普及しています。

ここで注意!
家具と天井に直接突っ張り棒を使うと
突っ張る位置と天井に点で力が加わり
突っ張り棒が突き抜ける可能性があります。

力が分散するように
家具の上部と天井に板をかませます。

もう一つ。
突っ張る位置を間違えると
効果なし!!

突っ張り棒を使うなら
四隅に4本がより安心。

最近は
突っ張り棒以外の家具対策グッズが
いろいろ市販されています。

いずれの場合も
取り扱い説明書の確認を忘れずに。

家具の壁への固定は
ベルトを使って壁に固定する
方法もあります。

家具対策は
家具の手前にくさび状のプレート
はさんで家具を壁側に若干斜めに
持たれかかる状態にする事で
転倒しにくくする方法もあります。

くさび状のグッズがなくても
畳んだ新聞紙や段ボールでも
できます。

食器棚など高さのある家具は
天井や壁への固定と
床の対策をダブルで取るとより安心です。

 

■食器棚の扉対策と収納物の点検を
セットで行う理由

↑写真の遮断機タイプの扉ロック。
地震対策に使っている方も多いと思います。

これ、地震対策としては
大きな効果は期待できないかもしれません。

大阪北部地震で、
中の食器が扉にぶつかり扉を押し開け
飛び出し落下したくさん破損したそうです。

扉ロックがはがれた。

扉ロックが役に立たなかったのは
扉ロックのシールが
はがれやすかったから?
それだけではないようです。

「食器がぎっしり入っていたから」。
これは当事者の話です。

かなりの重量が揺れの力で
扉を押し開けたと考えられます。

扉ロックは元々小さなお子さん対策のグッズです。
使うとしても補助的なものなんですね。

食器棚対策に限りませんが
基本の3つと併せて
収納物の量を考える必要もありです。

我が家ではキッチンでは
地震対策ラッチがつけられない収納に
S字フックを使っています。

食器棚の扉対策にも使えます。

 

■わたしが冷蔵庫の対策を急いだ理由

数年前、
業務用カウンタータイプの冷蔵庫から
家庭用の冷蔵庫に買い替え。

そのとき、
転倒防止策を急ぎました。

冷蔵庫の置き場所が
キッチンの出口だからです。

キッチンにいるとき
自分の身長より高い冷蔵庫が
出口を塞いだら
確実にパニックになる!

↑かごは小さなフックで
冷蔵庫の上から落ちない工夫

業務用カウンタータイプから
一般的な冷蔵庫に買い替えたとき
大急ぎで壁に手持ちの板を打ちつけて
専用のベルト(別売)を使って壁に固定。

もっと丁寧にきれいに
つけたらよかった(汗)。

ベルトで壁に固定するこの方法
食器棚、本棚など高さのある家具の
転倒防止策にも使えます。

冷蔵庫が倒れなくても
すべり出して入り口をふさぐことも
イメージ。

洗濯機の足にかませる
滑り止めグッズを利用。

ゴムを挟むときは
ひとりでもなんとか
冷蔵庫の角(足)を少しだけ持ち上げることが
できました。

うちの場合
床がコルクでクッション性があるので
滑り止めグッズを使いました。

参考まで、同じ形状のものが
ダイソーでも売っています。
(素材の強度の違いがあるかないかは
わかりません)。
それでもゼロより1の対策を。

かたいフローリングの場合は
床との間に大きなサイズの
ゲルシートを挟んで粘着力で
転倒のタイミングを遅らせる
ことも一つの方法。

でも持ち上げながら
一人で貼るのはむずかしそうです。

冷蔵庫の底にキャスターがある場合は
椅子用の滑り止めも使えそうです。

写真の右側は事務椅子の
キャスター滑り止めです。

こんな小さなものでも
「もしも」のとき
被害を小さくしてくれるかもしれません。

地震対策に完璧がないとすれば
ゼロより1つでも実践を。

報道は大きな被害に偏る傾向があります。
大阪北部地震で
倒れた本棚のやたんすの下敷きになって
犠牲者が出たことは
ニュースでは大きく
取り上げられませんでした。

地震への備えは
自分(家族も)に起こり得ることを
具体的に想像することがどこまでできるか
そこがポイント。

「まさか自分が…」。
自分の身に降りかかる
イヤなことは
ありえないと思うのも自分を守る心理。

備えるには
その心理を押しのける
客観的で具体的な想像力が必要です。

 

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posted : 2018年9月14日