年末になると
溜めた汚れを取る方法が
話題になります。
わたしもあちこち掃除が
行き届いていないところがあります。
それでもガスコンログリルや
洗濯機 防水パンなど
わかっていながら
手が行き届かなかったところを
日々自然に掃除ができるように
なっています。
そこに至る根本には
掃除への認識を変える
暮らし方との出合いがありました。
*
こんにちは!
暮らしのアドバイザー
土井けいこです。
「今日を大切にする」時短家事と
暮らしがラクになる「減災収納」
をお伝えしています。
*
年末大掃除をきっかけに
毎日が快適になる
汚れを溜めない暮らしを
始めませんか。
今日は
汚れを溜めない暮らし方について
取り上げます。
■掃除が行き届いて
暮らしている人は自然体
↑1998年から使い続けるキッチン
30年近く前、
家事代行の仕事で
掃除が行き届いている家に
たくさん出合いました。
そこで気づいたのは
掃除が行き届いている家で暮らす人は
掃除を大ごとにしていない
とうこと。
汚れが目に入ると
ちょこちょこっと
何かのついでに
手を動かしているようなんです。
わたしには
汚れていなくても拭いている
ように見えました。
掃除が身についているんですね。
目配りを日々積み重ねているので
掃除への心持ちが自然体なんです。
リビングもキッチンもお風呂場も天井も
掃除が行き届いている人は
必死に掃除をしている…
わけではないのです。
長年の習慣で家中どこも同じくらい
目配りが行き届いているので
結果としてきれいなんですね。
■「きれい好き」と合理的な掃除の違い
会社員当時、
担当者としてわたしは
定期的に入るヘルパーを
人選するため
お客様の要望を把握するべく
実際に何度も作業に入りました。
大車輪フル回転で働くわたしに
お客様は、
「一回入った時間で
掃除が家中できなくてもいいんですよ。
順番に全体に行き届いていれば
汚れはたまりませんから」。
週に5時間2回、月8回。
掃除以外の家事もありましたから
おっしゃる通りなのでした。
当時のわたしには
いつも掃除が行き届いている暮らしと
「きれい好き」の区別が
ついていませんでした。
掃除が行き届いているのは
きれいじゃないと
気が済まないからではなくて
合理的な理由があったからです。
見えるところもそうでないところも
いつもまんべんなく
目と手が行き届いていれば
掃除もラクで
いつも快適に暮らせるからなんだ…
と、ようやく気づいたのでした。
■かごいっぱい雑巾がある理由

掃除が行き届くお宅で
象徴的だったのが雑巾の量と清潔さです。
昔の洗濯機についていた
洗濯かごなんですが、
そこに
いろいろなサイズの端切れとかが
いっぱい入っていました。
洗濯機で洗って脱水したまま
広げて積み上げてあり
汚れ具合や拭くスペースに応じて
使い分けて
一度拭いたら
もう一つのかごに入れて
まとめて洗濯機で洗うのです。
↑うちの洗面脱衣所の洗濯機で洗ったモップ
そこの家では
うっすら埃かあるかないかで
雑巾を使うので
雑巾もそれほど汚れません。
「そのくらいで洗うと
汚れが取れやすくて
次も気持ちよく使えるから」と
教わりました。
それ以来、うちでも
掃除道具の拠点である洗面脱衣所に
掃除用のクロス(雑巾やモップ用)を
たくさん置いて
使ったら石けんで手洗いして
最後は洗濯機で洗うのが
習慣になっています。
洗濯が行き届いたお掃除クロスは
手触りが気持ちよくて
拭き掃除が快適。
清潔なクロスを充分置いて
軽い汚れのうちに
石けんなどで洗うのは
キッチン用も
トイレ用も同じです。
■家中まんべんなく目と手が行き届く
暮らし方がもたらすもの
掃除が行き届いている家は
汚れが少ないうちに
ササっと掃除をしています。
しかも見えるところの少しの埃でも
家具の後ろなど見えないところでも
天井でもキッチンでもお風呂でも
家中どこも区別なく
目が行き届いていて
自然に手が動いています。
掃除が行き届いている家に伺って
「掃除をするところがない」
というヘルパーもいましたが
そうではないのです。
掃除をこまめにしているから
汚れが溜まらないのです。
汚れに気づくというより
まんべんなく暮らしの場と
関わっている感じです。
*
わたしが担当した
掃除が行き届いている方のケースですが
なぜ家事代行の依頼があるかといえば
家業が忙しくなったり
身体が思うように動かなくなったり
それぞれ理由がありました。
掃除が嫌いだから
誰かに頼んで家をピカピカにしたい
のではなくて
それまでの暮らしを維持するため
のサービス利用でした。
掃除は汚した後始末ではなく
汚れを溜めないために掃除をする…
これは仕事を通して得た大きな学びです。
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posted : 2019年12月23日