食器洗い、拭き掃除…家事が苦手。キリがない家事、なんで私ばっかり?

 

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暮らしはラクに楽しく♪
暮らしのアドバイザー土井けいこです。

家事はキリがないし、大変。
なのに価値が認められない。

そう思っている人は
少なくないのかもしれません。

今日は、
家事、特に掃除の話。
きれいにするための掃除ではなくて
掃除をしていると元気になって
日常への想いが湧いてくる話です。

 

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■汚れを取ることに無関心だった頃

家事、掃除が苦手、
嫌いという声を聞いて

「家族が汚して散らかして
片づけて掃除するのは私一人…」
だいぶ前に聞いたことを
思い出しました。

若い頃の私は
目の前の汚れに気がついているのに
手を動かそうとしなかった。

あの汚れは手を動かせば
きれいになったと思うのですが
手を動かそうという意識が
働かなかったですね。
誰か(主婦)がすることと
思っていたわけでもない。

誰がするか、
とか役割以前のこと。
汚れを取ることに関心がなかったんです。

今は、キッチンで水滴や汚れを見ると
自然にクロスで拭いています。
そのためにいつも
コンロ、シンクなど複数枚
クロスを置いています。

意識が変われば
することは
しだいに変わっていくもの
ですね。

 

■「私の手がきれいにしている」
その実感が掃除の醍醐味

掃除の方法の話をします。
いつも講座で
掃除の基本は手と水と布
話します。

洗剤に頼ると
掃除の気持ちよさが遠のくからです。

洗剤がなくても
繊維の働きやブラシを利用しながら
しっかりと手を使うと
ほとんどの汚れは取れます。

どのくらいしっかりかというと
お掃除クロスに
汚れの指の痕がつくくらい。

クロス※を使うと
汚れが取れて
つるっとなる感触を
実感できます。
※マイクロファイバークロス

スポンジはフワフワで
指に力が入らない。
それに汚れが取れる感触を
感じにくい。

きれいになるから気持ちがいい?
そうじゃないんですね。

手を使っているその感覚が
気持ちがいいんです。

私の手が
きれいにしている実感がある(笑)

食器洗いも鍋磨きも。
床も便器も磨いたり拭いてる途中
無心になる感覚が心地いい。

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クロスの汚れの部分は石鹸つけてモミ洗い↑

■家事をイヤイヤすることが
かなしい

こんなこと言っている私ですが、
「あのできごと」を体験するまでは
晩ごはんの後片づけがイヤでイヤで。

考えてみればイヤで当然。
作って食べるところで
私の炊事は気持ちの上で完了していたんです。
だからあと片づけは余分な作業。

つまり「後始末」。

ほんとうは使ったものをきれいにするのは
次に使うためでもあるのですが。

くたびれて、
おなかがいっぱいになれば、
そりゃ~、
後片づけはイヤな作業になるわけです。

その時就いていた仕事が
家事サービスのコーディネーター
でしたから。
食器洗いはイヤイヤでも
シンクの中も洗って※
きれいにはしていました。

プロフィール
と減災収納の記事に当時の画像掲載
に詳しく書きました。

平成7年1月17日午前5時46分。
阪神・淡路大震災。
「暮らし」が壊れた。
窓から黒い煙が噴き出すのを見て
ある想いをつぶやいていました。

あの体験をして
やっぱり
日常が愛おしくなったんです。

きれいだったらいい、
ということじゃないんです。
家事を
イヤイヤすることがかなしい

と今は思います。

当時の自分に
「あの時間、もったいなかったね」
って声をかけたいです。

 

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■手を道具にして
キリがない家事にキリをつける

手を使う話を
いっぱい書いていますが、
なぜ手を使うと
気持ちがいいのか?

触覚は五感のベースだそうです。

たぶん、肌にものが触れて
手に水滴が当たって
五感が刺激されて
「私」が活性化してくるから。

だから、指の腹、指、手のひら全体で
しっかりものをとらえると
便器も愛おしくなる(笑)。
ほんとうですよ。

汚れが取れる感触を
感じることは
お掃除嫌い解消に
すごく効果がある。

家事が苦手なのは、
方法を知らなかったり、
経験が足りなかったりもあるはず。

その場合コツがわかると
楽しくできるように
なるかもしれない。

ほんとうは
嫌いじゃないかもしれない。
「掃除はイヤなこと」
って、思い込みかもしれない。

掃除の気持ちよさを感じるには
手を使うのがいいんだけど…。

「イヤなこと」って思い込んでいると
汚れとの距離が遠のくばかり。

掃除は家事の中でも
特に気持ちよさを肌で感じられます。

だから誰がするっていうより
家族みんながするのがいい。

P1058299ふきんを漂白※しながら洗い物

最後はシンクの中も
ふきんもきれいになって
自分にお疲れさん~。

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家事ってキリがない
そうなんです。
だから自分で区切りをつける。

食器などを水切りのあと
しっかりふきんで拭くとこれも区切りに。
水きりかごに置きっぱなしでは
区切りがつかない。

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日常は、
いつ壊れてしまうかわからない。
地震も病気もケガも
いつわが身に降りかかってくるか。。。

だからこそ、
家事ができることがありがたい。
そんな気持ちなります。

手をしっかりと使って
家事をして
自分が暮らしている場所と関わっていると
日常が愛おしくなる。

そういう感覚を
老若男女、子どもにだって
体験してほしいな~と、思っています。

 

 

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※漂白
ステンレスの容器で
沸かした暑いお湯に布巾をつける。
酸素系漂白剤を振りかけ全体に混ぜて
10~20分汚れに応じてつけ置き。
脱色ではなく汚れが浮いて
白いふきんが自然な白さになります。
色物には使いません。
変色劣化することがあるので。

 

※掃除の私の実践例をリンク貼ります。
「コンロのこびりつき汚れ。
ラクに取るポイントは手の動きにあり!」

「コンロのこびりつき汚れをラクに落とす
コツはグッズ選びもポイント!」

プロフィール
※減災収納の記事に当時の画像掲載

 

 

 


posted : 2017年1月15日