料理をつくるとき何が大事?味?見た目?もっと大事な3つのポイント

今年のおせちは
黒豆、ごまめ、数の子
エビのうま煮、栗きんとん。
煮しめの代わりの筑前煮。
なますの代わりの白菜と人参の紅白サラダ。

いろいろ買い忘れて
7品になりました。

でもこれくらいで
ちょうどいいかな?

こんにちは!
暮らしのアドバイザー
土井けいこです。

「今日を大切にする」時短家事と
暮らしがラクになる「減災収納」
をお伝えしています。

おせち料理をつくるようになったのは
ある人が本当のおいしさを
教えてくれたから。

母が作ってくれたお弁当の味が
記憶に残っている意味に気づいたのも
その人のおかげ。

今日は、
料理に一番大事なことを
考えました。

今日の話題が、
料理に苦手意識がある人と
買い過ぎる人に届きますように。

 

■時代を先取り!?
半世紀前の
「おせち料理廃止宣言」

半世紀以上前のこと。
「今年からおせち料理は
つくらないから」と、
宣言した女(ひと)がいました。

彼女は、
秋になれば
部屋中に切った野菜を並べて
外に干して
いくつもの樽に
何種類も漬物を漬けていたのだから
食べ物に無関心ではなかった
と思います。

編み物は天才的で、
頭の中に製図があるのか
何も見ないで
ジャケットを手編みするほど。

なのに
料理の細かなことや
掃除も片づけも
箱に物を整然と詰めたりするのも
超苦手。

グループホームで暮らす最近も
「こどもの誕生日パーティ料理の
飾りや盛りつけが大嫌いだった」
と、いいますから
よほどイヤだったのでしょう。

キャラ弁の時代じゃなくて
よかったですね。

どうしてもイヤなおせち料理を
あの時代につくらないと
自分で決められた彼女はすごい。
なにがすごいって、
常識にとらわれないところです。

ちなみにおせち料理をつくらない
とは云っても
重箱に詰めないという意味で
黒豆や数の子などは
つくっていました。

 

■おせちをつくらない人が
お弁当を作り続けた理由

「おせち料理はつくらない」と宣言をして
こどもの誕生パーティ料理も
イヤだった彼女ですが…

お弁当は
毎日こどもの好物をせっせと
つくりました。

愛は山盛り。
しかし…お弁当箱の中は
いつもごちゃごちゃ。

キャラ弁どころじゃありません。

(おいしかったけど)
「蓋を開けるのがイヤだったな~
隣のH君のお弁当が整然としていて
うらやましかったな~」」
といまだに思っている人がいます。

あ。
自分で詰めたらよかったですよね。

だけど、ごちゃごちゃのお弁当の
おかずの味は「おいしかった」と
記憶に残っています。

キャラ弁苦手な人、
大丈夫ですよ。

こどもは
おなかがすけば食べるでしょうし
それなりに育ちます!(笑)

「愛は勝つ!」♪
イヤ、親の愛は勝ち負けじゃない!

 

■料理をするとき
一番大事なことは何?

ところで、料理も掃除も
家事全般素晴らしく
万能の人を知っています。

その人は
料理をおいしくつくる基本は
(丁寧な)気持ちだといいました。

手間暇をかける
という意味ではなくて

(気持ちが)ぞんざいでは
つくった料理は
おいしくならないという意味。

「おいしくな~れ」。
そういう気持ちが
料理に表れて食べる人にも伝わるって
いわれました。

おせちをつくらないと宣言をした彼女も
ごちゃごちゃのお弁当でも
こどもの好きな材料を
日々料理法を変えてつくっていました。

そういう気持ちはこどもには
ちゃんと伝わりますね。

見た目はさておき、
たしかに味は大事です。
だけど気持ちが基本にあって
おいしさが生まれて
食べる人に感じてもらえるのですね。

 

■経験がつくり出した味に
心が動く

↑「もの足りない…」エビのうま煮が冷蔵庫に!

わたしがおせち料理を
つくるようになったのは
50歳が近づいてから。
Kさんのおせち料理を知ったのが
きっかけ。

ある年の暮れ、
Kさんのおせち料理づくりを
お手伝いする機会がありました。

Kさんは長年つくり続ける
オリジナルのレシピにそって
何品も淡々と
(心を込めて)つくります。

本格的なおせち料理が
できる過程を初めて見ました。

その日、
最後に重箱を一つ出されて
「これに一通り詰めてください」。
と言われました。

おせちを持ち帰らせてくれたのです。

薄味でとてもとてもおいしくて
すごい学びに。

おせちは日持ちさせるため
濃い味という定説(思いこみ)が
ひっくり返り、
自分でつくりたくなったんです。

Kさん。
ムリができない身体もあって
翌年からおせち料理は
買うようになったと思います。
Kさんのおせち料理を体験できた
最初で最後のチャンスでした。

Kさんは、
「おいしくな~れ」と
教えてくれた人です。

それにしても
半世紀以上も前に
「おせち料理つくらない」って
宣言をしたのは、彼女らしい。

でもね、
おせち料理づくりは
年に一度しか経験できない
特別なもの。
つくれるのは元気でいればこそ。
スタートが遅いわたしは、
できる限り続けていきたいです。

おせち料理をつくるとき
Kさんの味がイメージの中にあり
無意識にそれを追いかけて
ひと品では味が「薄い」
と感じるくらいにつくります。

何品か食べるとちょうどいい味に。
だから食べ飽きることなく
おいしく最後までいただけます。

既製品だとしても
飽きない味のものを
「足りないかな?」
というくらい買うのが
ちょうどいいと思っています。

料理をつくるとき大事なのは
やらされ感でつくらないないこと。
できあがりを他人(ひと)と
比べないこと。

材料を無駄にしないこと。

いかがでしょうか。

 

《追記》

最後は食品ロスの話でしめくくりました。

今年は食品ロスの問題も取り上げていきます。
食品ロスをなくすには
買いすぎないことが始まりです。

関連記事の紹介
ecoist NEWS


posted : 2020年1月3日