ベランダで木を育てるめぐみ。グミの枝をとことん愉しむ

先週、早朝4時半ごろ。
(たぶん雨風の音がすごかったから)
パッと目が覚めて
リビングの窓の外と
ベランダの植物を目にして…

立ちつくしてしまいました。

夜明け前なのですが
停電ではないので
向かいのマンションの通路灯で
異様なほど強い雨と風が見えるのです。

ガラス戸にたたきつける
雨がものすごい強さ…。

ベランダのオリーブの木は
窓際なのでまだしも
外側の風の通り道に置いたままだった
グミの木は「つ」の字になって
強い風に耐えているのです。

何とか救ってやりたくても
ベランダには出られません。
窓際に置けばよかった…。

*

こんにちは!
暮らしのアドバイザー
土井けいこです。

「今日を大切に」する時短家事と
暮らしをラクにする『減災収納』を
お届けしています。

朝になって…
グミの木は何事もなかったかのように
いつものように立っていて
ホッとして

雨が落ち着いたところで
窓際に移しました。

今日は、
ベランダで育って20年になる
グミの木の話題です。

 

■「暴れる木」からの贈り物

2020年7月初め
背景にぼんやりアジサイが二輪

20年ほど前。
グミが苗でやってきたときは
枝は指1本ほどの細さでした。

それが台風や豪雨を超えて
幹はしっかりと育ち

枝がぐんぐん伸びて
好きなように広がってきました。

樹形が整っていません。
植木屋さん的に云うと
うちのは「暴れる木」だとか。
不格好?
自由と生命力を感じます。
それが好き。

去年、建物の大改修で
夏の間グミはビニールで覆われて
いました。

そのせいか落葉樹なのに
冬になっても
葉が落ちませんでした。

落葉するにも
エネルギーがいるとか。

↑2020年6月4日

それでも今年も花が咲き
ひと粒ですが実がつきました。

さらに刈り込んだ枝が
楽しみをもたらし
グミの木はありがたい存在です。

 

■切った枝をそのまま楽しむ

のびのびとした枝ぶりが
魅力ですが
時々枝を切り落とします。

姿を整える目的ではなく
洗濯物を干したり
水遣りをするのに
通路を確保するため抜き出した枝を
ザクザクっと切ります。

↑2020年6月中旬

切ったあとバケツの水に浸けて
そのあとさてどこに活けよう?

何本か枝を適当にまとめて
空きびんなどを「落とし」にして
かごなどに置きます。


↑2020年7月初め

枝はできるだけ切ったままに
自然の姿を楽しみます。

このあと数日して
葉っぱが元気だと根が出ている証拠。

キッチンの隅に置いて
何日か経つた枝は
葉っぱに勢いが
感じられるようになります。

根が~!

根が出た元気なのを
リラックススペースの
出窓に置くと
より心落ち着く空間に。

 

■全部どこまでも楽しむ

枝の形は切ったままですが
水差しに入れるのに
枝の下の小枝は切ります。

それはそれなりに
どうすればいい具合に収まるか
いろいろ方法を考えるのが
楽しい。

蔓を添えて
これはこれで
かわいいかな?

活けたのがやがて
枯れ始めます。

前の状態。
残ったのは「あの枝」
ですね。

枯れた枝も楽しめるんです。

蔓でくるくる巻いて
まとめます。

かごに挿したり壁に下げたり。

細い枝と細い植物はつまんない。
ちょっと練習。

革ひもを巻いて
ポンと置いたり。

枯葉を取って
手にした枝の形が楽しいので
本の上に置きます。

自然がつくる形は
どこまでも楽しめるのです。

 

■ベランダで木を育てる工夫

ベランダのグミの木は
5年前の台風で倒れました。

そのとき室内にも
鈍い異様な音が
聞こえたのですが

風が収まって見ると素焼きの鉢が
割れていました。

後日、余りのもの板で
箱を作り
底にキャスターをつけて強風対策。

キャスターが回り
強風を何とか逃がして
今回も折れずに済んでいます。

もしも木が折れたら
悲しいけれど
ベランダに(しかも上の階)
木を置くのが間違いなのです。

落葉の時期、周囲に迷惑をかけています。
排水口にゴミが溜まらないように
もっとマメに掃除しなくちゃ。

20年育っています。
もう少し一緒に過ごしたい。
よろしくお願いします。
え?誰に願いしているのかな?
植物と空に手を合わせようかな?


posted : 2020年7月13日