前回は生ゴミの臭い対策で した。
今日は キッチンで探し物する
原因と対策です。
「しまい場所がわからなくなって
さがし物が多い…」
そういう声をよくききます。
キッチンは毎日 立つ場所。
ものの種類が多く
出し入れも頻繁です。
さがし物がなくなれば
どんなに台所しごとが
ラクになるでしよう。
“暮らしはラクに楽しく”
暮らしのアドバイザー
土井けいこです。
「私」の時間を大切に。
ていねいな暮らしのための
時短家事をお伝えしています。
■さがし物をする原因
講座の受講生さんに
「管理していますか?」
って聞くと
「管理ってとても難しい感じ」と
いいます。
管理って、
ものを一つひとつ
見続ける=追うこと、と思っているようです。
一つひとつ追うように
物のしまい場所を憶えようとすれば
一つものが増えるたび
どんどん憶えることが
増えていきます。
そもそも人間の脳は
一つひとつは憶えられないらしい。
なのに一つひとつ憶えようとして
ものを追いかけている。
だからさがすことになるんですね。
■人間の脳に合わせて
シンプルに把握
それではどうしたらいいのか。
ものを【くくり】で捉えることを意識すると
ラクに管理できるようになります。
【くくり】ってどういうこと?
順を追って説明します。
まず、キッチンにあるものを
グループで分けます。
・料理を作る「お鍋類」「調理器具類」
・食べ物を入れる「食器類」「容器類」
・材料「生鮮食品」「保存食品」
・「調味料」
・「し好品」
・「日用品」
このままでは把握が難しいので
次のステップへ。
グループをざっくりまとめます。
【道具類】…「お鍋類」「調理器具類」
【食器類】…「器」 「容器類」
【食品】…「生鮮食品」「保存食品」 「調味料」「し好品」
【日用品】
【ゴミ】・・・分別
これでもまだわかりにくい。
もっとシンプルに。
なぜ?
前に書類の管理の記事
でも取り上げました。
段取りも分類もストックも
基本は「3」。
3分類を基本にして、
整理や分類を行っていくのが
脳をうまく使っていくコツです。
(篠原菊紀著
「生き方上手になるための
「片づけ脳」の育て方」から引用)
いろいろなものがあるように思える
キッチンにあるものも
【あれ】【これ】【それ】
3つに くくります。
A【道具類】
…「お鍋類」「調理器具類」
「食器・容器類」
B【消耗品類】…
「食品」「調味料」「日用品」
C【ゴミ】…分別
ラクに管理する【くくり】は
グループ分けの
さらに先にあるんです。
全体がラクに把握できると
一つひとつにもラクに
辿りつけます。
■スッキリした状態を目指す
片づけ方はNG!
片づいた状態にする片づけ方は
時間と体力があるときは
続けられますが
忙しくなったら維持できなくなります。
逆に全体を【くくり】で捉えていれば
家族が増えても
引っ越しで収納が変わっても
混乱することがありません。
【あれ】【それ】【これ】
新しく入ってきたものは
どれかの【くくり】に入ります。
どのくくりにいれたらいいか迷ったら
わかるまで
【3つ以外】というくくりに仮置き。
キッチンの
いろいろなものも
ざっくり【くくり】で
捉えられるようになると
頭の中がスッキリ!
探しものをしなくなり
結果的に片づいた状態が
キープできるようになります。
それには
いままでの
一つひとつものを見るクセを
新しい考え方に
切り替えなければなりません。
■ラクな方法は
手に入れないと大きな損!
ところで
私、ひと月前に手を傷めました。
原因はパソコン仕事。
長年、原稿と
パソコンのキーボードと画面を
目で追いながら入力していたんです。
キーを一つひとつ見ていたようなもの。
これまでの自己流を禁止。
キーをたたくのをやめて
「あいうえお」から練習開始。
指を滑らせる
正しい動きと指使いを
感覚で覚え始めて二週間。
この記事はどうにか
画面だけ見て入力しています。
自己流の慣れた方法は
そこそこのスピード!?
自己流になるのを
こらえて ポツポツ入力して
身体で覚えているところです。
キッチンのものの捉え方を
切り替えるのも
さがし物にこまって切羽詰まっている人には
きっと役に立つはず。
だけどクセを封印して
新しい感覚を身体で覚えるのは
とても根気がいります。
諦めるのは簡単。
そんな誘惑には、
「この先、
大きなラクが待っているはず♪」
と、自分を励まします。
時々ですが
スラスラ入力できるときもあって
ゼロだったことが
できるようになる小さなうれしさが
支えです。
指が動かなくなって
切羽詰まって切り替え。
もっと早く切り替えたらよかった。
いいえ。
いままで切羽詰まっていなかったんです。
一つひとつ目で追うからわからなくなる。
【くくり】で捉えるのに意識を上書きすると
探し物のストレスが激減!
キッチンが【くくり】管理できるようになれば
暮らしのいろんなことが
ラクに管理できるようになります。
追記:
今日の記事は
先週行われた
【通年講座2】
台所仕事がラクにできるようになる編
1回目の内容の一部をまとめました。
posted : 2017年6月23日