いよいよ本格的な夏ですね。
お子さんが夏休み入ると
「朝、昼、晩とごはんつくってばかり~!」
という声も聞きます。
大人だけの暮らしでも
暑さでキッチンに入るのもイヤ!?
それでも美味しいもの食べたい!
…とおもう人もいますよね?
*
こんにちは!
暮らしのアドバイザー
土井けいこです。
「今日を大切にする」時短家事と
暮らしがラクになる「減災収納」
をお伝えしています。
*
今日は、
手数をかけずに時間に任せて
見た目で食欲そそるひと品と
つけ合わせ野菜をおいしくする
ちょっとしたポイントを
取り上げます。
■くたびれたときこそ定番料理
珍しくないどこの家でも定番の
鶏のさっぱり煮。
それがね、
仕上げをひと頑張りすると
タレがトロトロに絡むんですよ。
さあ、つくりますよ。
(冷凍)手羽に
ひたひたの水と調味料を入れて
15分ほど強火続行、何もしない!
アクもとらない。
蓋もしない。
汁気が 2センチほどになるまで
放っておく!
それだけ。
調味料に変化をつけると
味にもバリエーションが。
でもね、
最後の仕上げで天と地ほどの
仕上狩りが違うので
最後だけは頑張りましょう~!
■調味料はシンプルながら
バリエーションもあり
手羽元大5本に対して
酢、砂糖、しょうゆそれぞれ大さじ1が
ざっくりとした基本。
5本で大匙1だと覚えやすいかな
と思って割り出したので
好みで変えて。
調味料を半分にして薄味でも美味しい。
リンゴ酢を使うと
ほんのりフルーティ。
味の加減は
煮汁が煮立ったときに
お味見をして調節を。
スパイスを加えると
バリエーションが広がります。
わたしの好みは粒胡椒。
今回は、
にんにくを塊で入れて黒酢を使っています。
紹興酒を入れるとさらにコクが出ます。
■手羽が煮えるまで15分の過程
15分くらいで
シャバシャバの手羽の煮ものに。
ここで引き上げてこのままでも
おかずになりますが。。。
お肉が骨からほろりと外れず
味も沁みていません。
なので
もうひと頑張りしましょう。
■焦がさないように
強火で仕上げをひと頑張り♪
お鍋の底にたれが2センチほどに。
強火のまま続行。
この手羽照り煮は
最後のかき回しがタレを絡めるポイント。
暑い(手元が熱い)けどここは
ぜひ、おいしく仕上げるために
がんばりましょう~!
菜箸の間に中指を挟んで
勢いよくグルグルかき回すと
手羽全体がお鍋の底を回ります。
菜箸を立てて大きく3、4回
汁気飛ばす感じでグルグル
5分間に3回くらいに分けて
煮汁がほぼなくなったら完成。
廻さずに加熱を続けると
焦げるので注意。
■茹で野菜は余熱利用
生野菜は氷水でパリッと!
大皿に手羽の照り煮と
野菜を盛るとごちそう感~。
野菜は何にしますか?
今回はスナップエンドウです。
春から出回るスナップエンドウは
この季節は北海道産が出回ります。
生協さんから届いたときに
気分転換に洗って両側の筋を取って
野菜保存袋に入れてありました。
手羽を炊いている間に
サッと2分弱茹でてザルにとって
余熱利用で水切り。
歯触りと甘みと栄養が
台無しになるので
茹で過ぎませんように。
固いかな?
早いかな?
くらいで茹でこぼして
予熱を利用します。
ブロッコリーもいいですね。
1センチほどのお水を入れたお鍋で
強火で2分ほどで蒸し茹で。
↑これは朝食用にスープの玉ねぎを加熱しながら
ついでにブロッコリーを茹でているところ。
ちぎったキャベツやレタスは
ちょっと頑張って
おいしく食べるひと手間を。
うちでは
サラダスピナー(水切り器)を
ボウルがわりに使って
氷水に浸けてパリッとさせて水切り。
水切り器がなければ
ザルを二枚合わせて両手で持って
上下に振って水切り。
写真はバットのザルを利用。
知ってるけど面倒だからしない?
そこをひと頑張りすると
美味しさがグ~ンとアップですよ~。
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35年前に
フィリピンで食べた鶏の煮込み料理(アドボ)
が始まりなんだけど
年月とともに私流に変化。
アドボには砂糖入れないかな?
本家アドボの酸味はタマリンドを使います。
友人(フィリピン人)に聞いたところ
「家庭料理だから
味は作る人と家で違っていいの」とのこと。
フィリピンの人は
そういうところ懐が大きいです。
この料理、
最後にこだわる理由があります。
10分ほどで火は通って
うっすら色もつきます。
繰り返しますが
そこで食べると骨から身が離れず
鶏はさっぱりかもしれないけれど
煮込んだアドボではなくて
美味しさが全然違うんです。
暑くてヘトヘトでも
仕上げの5分で3回グルグルだけで
ぜったいおいしくなります!
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posted : 2019年7月30日