このところ、
お風呂掃除の話題が続いています。
仕事でいろいろな家庭の
お風呂の長年積もった汚れを取った
現場出身のわたしは
経験豊富!?(笑)
あの経験から(たとえ人の家でも)
汚れと関わることで
見える世界、感じる価値観があると
思っています。
洗剤に頼らず使わず
汚れのつき具合などを見極め
汚れとかかわり
自分の手で汚れを取り除く
その過程に
やりがいを感じるのです。
*
こんにちは!
暮らしのアドバイザー
土井けいこです。
「今日を大切にする」時短家事と
暮らしがラクになる「減災収納」
をお伝えしています。
*
掃除(特にお風呂)を避けてしまうのは
汚れから目を背けて頭で難しいと
思ってしまうから。
掃除の一番の道具は自分の手。
それを知らない人が多い!
お掃除クロス(雑巾)と
仲良くなって
汚れとかかわり始めると
「もっと早くに気づいていれば…」って
思うようです。
「入浴中の汚れって
ふやけてこんなにラクに取れるんだ」
「汚れを避けて人生損をした!」
って声が届いていますが、
信じてもらえるかな?
関わるコツがわかると
面白くて止まらなくなる~!
■一気にするか?頼むか?
ムリなく続ける「快適掃除」か?
だいぶ前のことですが
テレビの仕事で
〇年掃除していない
視聴者さんのお家でお風呂のお掃除。
白く汚れたカランは
ピカピカに。
浴槽の側面(エプロン)も
薄茶のザラザラの下から
バスタブの水色が出現!
触るとキュキュッと音が!
そのとき
汚れを浮かすために使ったのがクエン酸。
研磨剤として重曹も使いました。
塩素系漂白剤はつかいません。
使っても長年のカビのシミは
取りきれませんから。
洗剤も漂白剤も使わずに
カビは7割取れます。
ヌルヌルもスッキリ!
ガサガサはキュキュッと!
しかし!
一気に汚れを取るのは
経験のない人はやめた方がいいです。
いきなり
マラソンするようなものですから
おススメしません。
きれいにするのが目的なら
プロに頼んでしてもらうのも方法ですが、
わたしが伝える「快適掃除」は
日々少しずつ
自分でやってしか味わえないもの。
気負わずに
汚れと関われるようになると
感じ方が変わり見える世界が変わります。
ムリなく自然に習慣化もできます。
■存在さえ知らなかった汚れ
知ると意識が変わる
意識が変わるとどうなる?
汚れを見て見ないふりしていた
(@土井自宅)講座の受講生さん。
わたしの汚れとのかかわり方を聞いて、
さらに「ながら掃除」の結果の
我が家の浴室を見て、
どうやら意識が変わったようです。
はやく自宅の汚れの実態を見たい!
汚れを触って取ってみたい!
帰宅後
汚れの実態を見た
受講生さんたちの反応が面白い。
全くその存在を知らなかった
ドアスリットの
埃のガチガチを見たときの
歓声?驚き!が
メールで続々と〜。
いままで受講生さんにとって
汚れは嫌なもので
掃除はしんどいだけだから
見ない、触れない。
何もしない。。。でした。
ところが汚れが
受講生さんの興味の対象に。
わたしが伝えたのは、
汚れとなじむ「馴れる」という
感覚=意識。
汚れとの距離を実際に
グッと縮めてまじかで
「見る」のがポイント。
■自分の手を助けてくれるのは
身の回りのある道具
うちでは湯上りに
水が溜まる床や周り
(浴槽のふちやエプロンから下)を
ザっと拭いて
そのあとは換気で乾燥させています。
それでも
時々浴室をチェックして
汚れの場所を発見して
「お!ここにもある!」
「何を使って
どのくらいの力で取れるかな?」
てな具合ですから
楽しい〜ったらないのです。
定規やヘラやブラシは、
汚れを見つけたときの
お助けグッズ。
手とクロスで取れない
汚れを見つけるたびに
あれこれ身近なものなどを道具に
セットしています。
うっすらついた
石けんカス汚れは、
写真手前のプラスティック定規と
竹のへら部分が活躍。
マイクロファイバークロスに
竹のへらを置いて
ギュッとこすると
こすったところがつるっとなります。
■カサカサ汚れが
面白いように取れるコツ
↑貴重な(笑)講座用水あか汚れのサンプル
写真〇印の中は、
水垢汚れがクエン酸で取れた部分。
ガラスの容器の水垢に
クエン酸の効果をテスト。
ガラス容器の溜まった水垢に
クエン酸を粒子のままのせて
濡らしたクロスを巻いた指の腹で
ギュッとこすると
つるっとなりました。
水あか汚れがアルカリ性だから
反対の酸性(クエン酸)で
汚れはゆるみ
小さな範囲を
指の圧とクロスの働きを利用して
こすり取ります。
浴槽のエプロンなどの
ガサガサした水あかや
石けんカス汚れもアルカリ性。
クエン酸(お掃除用が経済的)を
スプレーすると
汚れが浮いてきます。
クエン酸スプレーは、
水コップ1杯にクエン酸小さじ1くらいで
つくります。
浴槽の側面のような
平らな面は
クエン酸(がなければお酢)をスプレーして
塗って
10分~30分(汚れによる)ポリ袋を貼りつけて
汚れを浮かせます。
ラップよりポリ袋が扱いやすいです。
(↓「あ、ここに汚れがあったか!」
実際に溜めてしまった
白いカサカサ汚れを取る過程が
写真入りです)。
はじめての人は
1回でつるつるが体験できるように
範囲をできるだけ小さくするのが
楽しく続けるコツです。
汚れが浮いた頃合いをみて
10円玉くらいの大きさで
指の腹にギュッと圧をかけて
指先だけではなく
腕全体を使って
お掃除クロスをくるくると回します。
すると…
汚れが取れた感覚が指先から
伝わってきます。
力任せでゴシゴシ大きく手先だけ
動かすのは大NG!
疲れるだけで効果なし。
力加減に慣れたら
タイマー使って10分ほど
時間で区切ります。
(夢中になって
しんどくならないように)
さらに慣れたら
ほんの少し範囲を広げて
プラスティック定規に
お掃除クロスを巻いて
小さな範囲2~3センチ動かして
こするとラクに取れます。
慣れないと指先だけ動かすので
いい具合に力が入らず疲れてしまいます。
絶対NGです。
プラスティック定規を直接使う場合は
くれぐれも素材をキズつけないように
目立たない隅でテストして。
大きく動かさず力加減に注意を。
実際に取り掛かる前に
この記事の汚れ落としを説明している部分を
声に出して読みながら
自分が動いているかのように
イメージするのが気持ちよく動き出せるので
おススメです。
*
くれぐれも
溜めた汚れを
頑張って早く落とそうと
思ったりしませんように。
ムリをすれば
楽しく続けられません。
溜めた年数が長ければ
一か所つるつるもそれなりに
回数が必要かもしれませんが
急がば回れ。
過程を楽しむことで
気持よく(思ったより)はやく
きれいになっていきます。
コツを知ってやってみると
いままで
知らなかった世界が体験できる
喜びがあります。
「今までの人生(掃除嫌いで)
もったいないことしていた~」
という声が届いています。
《注意1》
ポリバス以外は、
浴槽、壁、ドアは
(塗装や皮膜で見た目わかりませんが)
ホーロー、鋼板、アルミなどの
金属です。
金属に酸は錆の元。
クエン酸を使った後は
アルカリ液※で中和して
水でよくすすぎ、
酸を残さないようにします。
※アルカリ水
お水コップ一杯と重曹を
ステンレスのお鍋に入れて沸騰させて
冷ましたもの。
重曹よりアルカリ性が強いので
手荒れの人は手袋利用を。
《注意2》
クエン酸と
塩素系漂白剤の同時使用は禁止。
「混ぜるな危険」。
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posted : 2019年11月17日