キッチンの引出し。柔軟な発想で、開けなくても中が「わかる」収納に!

キッチンの話題が
続いています。

ところでうちでは
スプーンは引出しに置いていますが

お箸は引出しに置くと取り出しにくいので
調理台から振り返ったところに
立てています。

配膳のときも
洗って片づけるのもラクです。

こんにちは!
暮らしのアドバイザー
土井けいこです。

「今日を大切にする」時短家事と
暮らしがラクになる「減災収納」
をお伝えしています。

前回は
日々使う物とそれ以外は
置き場所を分けるのがいい
という話をしました。

今回は
引出しを例に
脳にピン!とくる
収納の使い方(考え方)を
取り上げます。

前回の記事↓

 

■整った状態を目指すのはNG!
開けなくても中が「わかる」のがOK!

うちの調理台の引出しには
元々【調理台で使いたいもの】で
【形状がスプーン状のものなど】を
置いていました。

そこに
途中から必要があって
日々使う別のもの(包丁)を
置くことになりました。

でも、
そのままでは包丁は置けません。

引出しに置きたいものが変わり
使い方(仕切り方)が
変わります。

暮らしが変化するとき
収納グッズを買わずに
わかりやすくするには
どう仕切ったらいいのか
いろいろな角度から考えます。

ところが
片づいた状態にするため
収納グッズを買うというのは
よくあること。

収納替えの目的を間違えます。

市販の収納グッズで
きれいにものが収まると
その時「気分が上がる!」
という声をよく聞きますが
整った状態にすることが目的なのかな?

大事なのは
引出しを開けなくても
中の状態が頭に浮かぶように
することです。

目指すのは
開けたとき
目的のものがサッと目に入る状態。

それが「わかる」
ということだから。

仕切るのは「わかる」ため。

引出しに限らず
収納スペースに置きたいものが
変わることは
暮らしていればよくあること。

収納改善は
収納グッズに頼らずに
買う前にあるものを活かして
脳にピン!とくる
わかりやすい収納にしましょ。

 

■収納がわかりやすくならない理由

前々回の記事で詳しく取り上げましたが

収納改善するときのポイントは
万人に共通する
脳の特徴を利用します。

人間の頭は一度に
あれこれそれ3つしか把握できない
…という脳科学の原則に従って

スペースやものを
3つの塊とそれ以外で捉えると
とてもわかりやすい!

長年
わかりやすさを追求するうちに
モノ、コト、スペースのとらえ方が
自然に3つ(プラス1)に

これって
そういうことだったんだ!
と納得です。

ところが
講座の受講生さんの
困りごとを訊いていると

細かく分け過ぎる傾向が
浮き彫りになります。

アイテム別やグループ別など
一般的な分類で
細かく分けて

しまえそうなところに押し込んで
どこに何があるのか
わからなくなり
身体も頭の中も右往左往。

これでは
ムダな動きともの探しで
疲れてしまいます。

雑誌やネットの中には
収納のヒントがいっぱいありますが
正解はない…と思った方がいいです。
ここに書いていることも含めて…(笑)

だって、
たとえ同じシステムキッチンでも
暮らしは様々ですよね?

ものがどこにあるのか
わからなくなるのは
一般的な
アイテムやグループで
分けるうちに細かくなるからでは?

「開けなくてもわかる」ように
するにはどうしたらいいのか。

一般的な決まり事で分けたあと
使う場所や
使うタイミング
使用頻度
形状、材質
などいろいろ考え併せて

わかる塊=【くくり】を
見つけていくのがいいです。

これまで細かく分けて
ものをバラバラに見ていた人が
暮らしながら
【くくり】を
見つけていくのは根気がいること。

だけどいつの間にか
感覚がつかめるようになって
そうなると
いろいろな場所に
応用が利くようになっていきます。

↓【3つのくくり】前々回の記事

 

■スペースに合わせて
柔軟にものの【くくり】を見直す

話はうちの調理台の引出しに
戻ります。

今回事例に取り上げている引出しは
調理台に立つと
腰の位置でとても使いやすいです。

↑2018年10月/素材と目的(大きさ)で分ける

それで…
わけあって
引出しに包丁も入れることに。
(結果として
とても使いやすくグッドな変更に)。

新たな要素を入れるときの
考え方の順番は

❶はじめは
「ここに○○を置けたら…」。

次は
❷「どうやって?」です。

❸仕切るものと仕切り方を変える
のですが
このときの改善では
包丁を使いやすくすることを優先。
あれこれ欲張ると目的を見失います。

かごでは包丁を入れられないので
仕切るものを替えます。
ほかで使っていたものをお試し使い。

(ベストな方法は
すぐには見つからないので
即買いには行きません)

包丁以外の
残りの2つの【枠】を利用して
かごで4つに分かれていたものを
使う場面で2つにくくり直し

手持ちのトレイなどを使ったことで
仕切りが均等三分割でないことと
真ん中の容器で
右と左に分かれるのも
視覚的にわかりやすく
なっています。

やっぱり3つはわかりやすい!

いつも使う包丁の置き場所/紆余曲折でいまの場所に↓

 

■仕切ることは
目から入る情報を
コントロールする仕掛け


↑引出しの手前は【こまごましたもの】のスペース元々余りの半端な板を仕切りに利用

実は、
うちの調理台引出しには
3つの仕切り以外に
手前に細長いスペースがあります。

そこにはキッチン(調理台)で使う
こまごましたもののを
置いています。

引出しの一番手前(黒っぽい部分)。
ここに【こまごましたもの】があると
わかりやすく使いやすいです。

でも調理中にはあまり
関係ない「【その他もろもろ】です。

なので
調理中、引出しを開けるとき
手前のスペースは
ほとんど意識していません。

3つの【くくり】から外れた
その他もろもろは

必要なときだけ目がいきます

必要なとき以外はマスキング。
なにかで覆って目に入らない感じ。

細かなものを使うときは
少ししか引出しを開けないので
奥に入っているもの(情報)は
当然目に入りません。

この事例のように
収納の中の実際の仕切りと
意識(頭の中)の仕切りが重なると
わかりやすい。

引出しを開けて
目があちこち動くときは
頭の中が混乱しているとき!?

使わないアイコン(情報)が
いっぱいの
スマホの画面みたい。
あ!わたしのこと(汗)

とにかく余分なもの(情報)が
目に入らない状態だと
ラクです。

「ここ」に住んで22年目。
年齢と暮らしの変化に合わせて
既存の収納を便利に使えるように
あれこれ試行錯誤して
わかりやすくしてきています。

そうすることで
年々落ちる記憶力と
体力をカバー(笑)。

わかりやすさを求めて
繰り返す試行錯誤は
キッチンへの愛着となり
脳の活性化にも役立っているかな?

試行錯誤が
柔軟な発想を生み出していく
とすれば
ロクマル超のわたしも
希望が湧いてきます。(笑)

 

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▼記事中で紹介した
3つの【くくり】を取り上げた
前々回の記事↓

【こちらの記事もおススメ】


▼散らかり解消にも
3つの【くくり】を!

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posted : 2020年2月4日